社会人になると競争社会です。優秀だと思われれば、次々と仕事を与えられ出世します。こいつはダメだなと思われれば、簡単な仕事しか与えられず、いつしか窓際族となってしまいます。そこで本記事では、社会人1年目から同期と差をつけ、トップを取る方法を紹介します。
社会人1年目は、「何をすればいいかも分からない」状態のまま、とりあえず言われたことをこなしていく人が多いです。入社したら大抵は研修があり、「会社の事」「マナー講座」など講義を受けると思います。その後、部署に配属され実業務が始まります。部署に配属されたら、「これをやってほしい」と仕事を渡され、よくわからないまま言われたことをやる。そうして、社会人1年目が終わっていきます。
この1年目での実業務の仕方で同期と大きく差をつけることができます。なぜなら、大抵の人はこの1年目では「よく分からないけど、言われたことをする」状態で業務をこなすからです。この1年目で差を付けることで、あなたは同期でトップになることができます。
効率の良い仕事を1年目ができるわけがない
「効率のいい仕事の仕方」を学べる本が多くあります。そして、1年目で意識高い人は「効率のいい仕事の仕方」の本を読み、自分の仕事の効率を上げようとします。
大抵このような本には、
・仕事に優先順位をつける
・1日の業務のスケジュールを最初に立てる
・やる必要のない仕事は切り捨てる
・システムやツールを有効に使う
・得意な仕事から始める
などか書かれています。
これ1年目ができますか?無理です。
「仕事」がどんなものかも分からない1年目が優先順位をつけたり、与えられた仕事に対して工数を考えスケジュールを立てたりすることは無理です。
もちろん仕事の効率を上げようと意識することは大事です。ただ、1年目から仕事の効率が高い人になることは無理です。
なので、1年目では仕事の効率を高めるための準備をしましょう。
仕事の効率を高める準備
では、準備とは何をすればいいのでしょうか?
それは、
- 行った業務に対して、かかった工数をメモする
- 先輩が利用しているツールを使ってみる
- 自分が持っている業務の中で優先順位を先輩に聞く
です。
この3つを実践してみてください。「そんなことやっている時間ないよ」と思うかもしれませんが、これは若手の時しかできないことです。特に1年目では、多くの業務を与えられません。つまり、1年目では時間に余裕があるのです。そのため、上の3つを実践する時間があります。
行った業務に対して、かかった工数をメモする
業務効率が高い人は、一日のスケジュールを最初に立てその通りに仕事を行います。無駄がないのです。そのためには、自分の実力を知らなければいけません。「自分はどういう仕事にどれくらい工数がかかるのか」を知るために、実際に行った業務を終えた時に、その仕事を見つめ直してください。
下の手順で見つめなおしましょう。
- 与えられた業務を終えるのにかかった総工数を紙に書く
- 行ったことを細分化し、各作業の工数を紙に書く
- 改善できるポイントを紙に書く
- 改善した結果どれくらいの工数になるか算出してみる
これにより、自分の実力を知ることができ、次同じような仕事を与えられたときに工数を見積もれるようになります。また、業務の改善点も見つけることができます。
例えば、上司から、
この名簿に書かれている10人の予定を確認して、今週か来週で会議日を確定してほしい。ついでに会議室もみんなが入る場所を予約しといて。
と仕事をあたえられたとします。
業務を完了後に、見つめ直してみましょう。
①総工数:1時間
②各作業
・10人の予定を確認(30分):それぞれに口頭で予定を聞きに行った(探すのに時間がかかった)
・会議室の予約の仕方を学ぶ(15分):先輩に会議室の予約の仕方を教えてもらった
・予約を行う(5分):予約システムを使い予約を確定
・予約メールを一斉に送信(10分):メールの文を書き、先輩に確認してもらった
③改善ポイント
・社員の予定が管理されているツールを利用し、10人の予定を確認する
⇒個別で予定を聞きたい場合は、メールやチャットを利用
・会議案内のメールはテンプレート化する
④改善後の工数を算出
総工数:15分
10人の予定を確認(5分):ツールを利用
予約を行う(5分):予約システムを利用
予約メールを送信(5分):テンプレートを利用
このように、終わった業務に対して見つめ直し工数のリストを作っていきましょう。
先輩が利用しているツールを使ってみる
仕事の効率が高い人はエクセル操作が上手だったり、業務を管理しやすいツールを利用していたりします。
先輩の業務の進め方を監視してみましょう。
エクセルのショートカットキーをよく使ってたりする先輩に
「今のどうやったんですか?めちゃ凄いですね」
と聞いてみましょう。色々教えてくれますよ。
それだけでなく、ツールも使ってみましょう。マイクロソフトが出しているツールなど世の中にはたくさんのツールであふれています。先輩が何を使っているか見てみて、それを真似してみましょう。
自分が持っている業務の中で優先順位を先輩に聞く
仕事の効率が高い人は、確実に「仕事の優先順位化」を行っています。仕事に優先順位をつけて、確実に納期に間に合わせなければいけない仕事と少し遅れてもいい仕事に振り分けています。「え?納期に遅れるのはいいの?」と思うかもしれませんが、全て期限内に仕事を終えることは基本的に難しくなってきます。なので、遅れても大丈夫なものを遅らせるのです。
仕事に優先順位をつけるために、「どの仕事が優先順位が高いのか」を知らなければいけません。
そのために、先輩に次のように聞いてみてください。
「今私は、〇〇と××と▼▼の業務を持っています。優先順位をつけたいなと思っており、私は~~のような優先順位だと思うのですが、あっていますか?先輩ならどういう順位を付けますか?」
自分の意見をしっかり述べた後に、先輩の意見も聞いてみてください。
そうすることで、自分の認識があっているのかのフィードバックができます。このように先輩に聞くことで、仕事の優先順位の付け方を学びましょう。
【超大事】目的を意識した仕事をしよう
社会人1年目で一番意識しなければいけないことが、
目的意識を持った仕事
をすることです。
これを意識して1年を過ごした人と「言われたことをとりあえずやる」で仕事をした人とではかなり差が出ます。トップと呼ばれるほど優秀な人は、確実に目的意識を持った仕事ができています。
与えられた仕事に対して、「その仕事の目的は何か?」をしっかり意識しましょう。
目的を意識するとは?
仕事には必ず目的があり、その目的もその上に目的があります。下の図のように仕事は階層化されています。
階層の数は仕事の内容により変わってきます。上の層の目的を達成するための仕事をしている人たちが部課長になります。部課長の仕事の目的を達成するために、業務が細分化され、部下に降りてきます。この流れによって、業務がかなり細分化されていき、社会人1年目の若手に業務が振られます。
そのため、若手に振られる仕事の目的が明確でなかったり、伝えられなかったりすることがあります。
なので、しっかり目的を上司に聞きましょう。
仕事を振られたときは、
「分かりました。この仕事の最終目的は何ですか?何を達成するためにこれをするのですか?」
と聞きましょう。
この時に意識するべきは、その目的がどの階層の目的なのか考えることです。もしできるのならば、最終目的までを意識しましょう。しかし、これは組織上かなり難しいこともあるので、2つ上くらいまでの目的を理解しましょう。つまり「これをやることで、〇〇が達成され、〇〇をやることで××を達成できる」くらいは説明できるようになりましょう。
目的を意識した仕事をすることで以下のことができます。
- より良い手段を提案できる
- 目的を達成することが本当にできる手段なのか検討できる
- 同じような目的の仕事を振られたときへの応用が利く
- 優先順位をつけやすくなる
どうですか?かなり優秀な人材になれそうじゃないですか?
応用力も付いており、上司に提案までできる人材になることができます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。紹介した内容を実践してみてください。かならず一目置かれる1年目になると思います。