上司に言いたいこと言えなかった~~(涙)相手に伝えるのって難しいな~~。
相手に伝えられず困っておるのか?
そうなんですよ~。自分の頭では整理できてるつもりなんですが、、。毎回上司に「結局何を言いたいんだ?」と言われます。
「相手に自分の考えを100%理解させるのは無理なこと」と認めることから始めるんじゃな。
それは知ってますよー。それでも、ある程度は理解してもらいたいのですが。。
相手に伝わりやすくする方法は何個かあるからそれを今日は伝えよう。
でも、「人はそれぞれ考え方が違う」ということはちゃんと理解しなきゃだめだぞ!!
分かってますって。じゃあ教えてください。
相手にイメージさせることが重要!!
相手に何かを伝える時、自分主体で話していませんか?
例えば、次のエピソードを誰かに話してみてください。
このエピソードは話す人によっては、笑い話になります。しかし、伝えることが苦手な人が、このエピソードを話しても、「そっかー」くらいのリアクションで終わってしまいます。
この原因は、相手がイメージできていないからです。
話し手は、自分の中でその時の風景が想像できています。緊張感、周りの表情、風景、状況、などがすべてイメージできています。
しかし、聞いてる人の脳内で、それをイメージさせることができていないのです。
どれ程の緊張感があったのか?どんな状況だったのか?周りの雰囲気はどうだったのか?
聞いてる人がイメージできるように伝えることで、相手はその場でまさに自分が体験しているように感じさせることができます。
このように相手にイメージをさせることがコミュニケーションでは大切になります。
相手にイメージさせる手段をいくつかお伝えします。
名前を付ける
相手にイメージさせる方法として、「ネーミング」があります。
名前を付けることで以下の効果を発揮します。
- それをより認識できるようになる
- 多くの情報を整理することができる
- より魅力的になる
- 愛着がわく
このようにネーミングを付けることで、より相手に伝わりやすくなります。
このネーミングの技術は、マーケティングなどで活用されています。
例えば、
- 「缶入り煎茶」を「おーいお茶」と商品名を変えて販売
- 「効率よく時間を使う方法」を「ロケットスタート時間術」と命名(中島聡さんの著書:なぜ、あなたの仕事はおわらないのか より)
- 「男性向けの恋愛理論」の本を「LOVE理論」というタイトルで販売(水野敬也さんの著書より)
このように、「ネーミング」することで相手に、コンパクトに伝えイメージさせることができます。
また、相手への印象も変わります。
会社の企画会議をただの「企画会議」ではなく、「世界を驚かす製品を生み出す秘密会議」と命名すると、なんかワクワクしてきますよね。そして、魅力的に思いますよね。
このように、相手にイメージをさせ、より魅力的にさせたいときは、「ネーミング」をしてみましょう。
例える
相手にイメージさせる強力な方法として「例える」があります。
話が上手な人は例え上手です。
相手が理解しやすい内容で例えることで、相手はよりイメージを付けやすくなります。
例えば上のエピソードで、自分がボールをもらった時の緊張感を「めちゃめちゃ緊張感があってさ」と言っただけだと、どれくらい緊張感があったのか想像がつかないですよね。
これを、「就活の最終面接での控室くらい緊張感があったよ」と言うと、「自分が最終面接に挑んだときのあの緊張感」を思い浮かべて、これくらいかとイメージが付きますよね。
このように、相手が分かりやすいものに例えることで相手はイメージを付けることができます。
例える方法として、物事を抽象化して共通点を探すという方法があります。
ゴールを決める緊張感 ⇒ 重要なことを行う前の緊張感 と抽象化し、それと同じことを考えることで、「最終面接前の緊張感」と言い換えることができます。
このように、抽象化と具体化をすることで「例える」ことができるのです。
抽象化と具体化の詳細は、以下の記事で説明しているので参考にしてみてください。
魅力を出すには比較しよう!!
相手にイメージさせることの大切さをお伝えしました。
次は、相手に商品などの魅力を伝える方法です。
魅力を伝えるには、比較をすることが重要になります。
比較をすることで、魅力や価値が明確化します。
お肉の味や食感は、食べ比べをすることで違いが分かります。日本酒の味の違いも、飲み比べをすることで違いが分かります。このように、比較することで商品の質を認識することができます。
相手に商品がどれくらい安いのかを伝える場合は、他の商品の値段を比較することで安さの魅力を伝えることができます。
上司に自分の提案がどれくらいの効果を出すかは、他の案の場合の効果と比較することで明確化できます。
このように、相手に魅力を伝える時は、「比較」を意識しましょう。
相手に考えさせる時間を与えよう!!
相手に伝える時に、「相手に伝えたい」という思いが先行して、早口で大量の情報を相手に投げていませんか?
これは、言葉の暴力と同じです。
自分の中では理解できているため、自分のペースで相手に話してしまい、相手は何も理解せず終わってしまう。これは、陥りやすい失敗です。
コミュニケーションは相手ペースで話すことが重要です。
そのために、相手に考えさせる「間」を作りましょう。
人は話を聞いている時、脳内では「覚えて⇒考えて⇒理解する」という処理を繰り返しています。
心理学者のジョージ・ミラーは、瞬間的に人間が覚えられる記憶の容量は7つという発見をしています。
つまり、「意味を持った情報の塊」は最大で7つまでしか覚えられないのです。
なのに、話し手が高スピードで情報を伝えると、相手は「覚えて⇒考えて⇒理解する」の処理が追い付かなくなり、何も理解できなくなってしまうのです。
なので、相手に「覚えて⇒考えて⇒理解する」を行うための適切な「間」を作ってあげましょう。
お笑い芸人や落語家はこの「間」の作り方がかなり上手です。
「間」を意識して、多くの噺家の動画を見てみるとかなり勉強になると思います。
そこまでしなくても、ゆっくりと相手が理解したかを確認しながら話すだけで、かなり効果はあります。
ぜひ「間」を意識して相手に伝えてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ぜひ実践してみてください。