【究極の仕事術】上司と話がかみ合わないときの対処法

仕事をしていて上司と話がかみ合わない事ってありませんか?

  • 上司に仕事の目的を聞かれたから目的を伝えたら、「それは目的ではない」と言われた
  • 今日の成果を具体的に伝えたら、「結局何をしたの?」と言われた
  • 上司との議論中に上司の意見がころころ変わる

このような経験をしたことがある人は多いと思います。実際に私も経験しています。

この上司はなにも分かっていないな。理解力が低い人だ。

と思っていました。

しかし、上司の理解力が低いわけでもあなたの説明力が低いわけでもないです。

ただ、お互いが話しているレベル感がずれているだけです。

お互いが視ているレベル感が違うと話がかみ合わなくなります。

本記事では、上司との話がかみ合わない理由と対処法についてご説明します。

目次

話しているレベル感ってなに?

お互いが視ているレベル感の違い?なんだそれ?

レベル感の違いとは、抽象度レベルの違いです。

抽象化と具体化

抽象度レベルとは、物事をどの粒度で表しているのかの指標です。

例えば、「食べ物」を例に話します。

「食べ物」の抽象度レベルを少し落とすと、より具体的になります。「サンドイッチ」「おにぎり」「カレー」など多くあると思います。さらに「サンドイッチ」に対して、抽象度レベルを落とすと、「カツサンド」「たまごサンド」とより具体的になります。

このように、抽象度レベルが高いと汎用的な表現となり、抽象度レベルが低いと具体的な表現となります。

この抽象度レベルを合わせて相手と話すことが大事となります。抽象度レベルをずらした状態で相手と話すと必ず話はかみ合わなくなります。

例えば、「どのサンドイッチがおいしいかについて話そう」と思っている太郎に対して、一つ上の抽象度レベル(サンドイッチ、おにぎり、カレー、)で視ている相手との会話を見てみましょう。

「たまごサンド」ってめっちゃおいしいよね~~

「サンドイッチ」もおいしいけど、俺は「おにぎり」が一番好きだな~~

「カツサンド」か「たまごサンド」のどっちかって言ったら、「たまごサンド」じゃない?

それだったら「たまごサンド」だけど、「サンドイッチ」か「おにぎり」かだったら「おにぎり」の方がよくない?

どうですか?微妙に話がかみ合っていないですよね。「サンドイッチの中での話をしてるんだよ!!」ってイライラしてきますよね。

このような現象がビジネスの場で起きているのです。

上司と部下の話がかみ合わない場合は、大抵はこの現象が起きています。

仕事をする上で抽象化するスキルはかなり大切!?

抽象化することで、汎用的なものとなります。数学の方程式や物理の方程式などは抽象化したものです。y=3xのような式は汎用的ですよね。「x=1のとき、y=3になる」という抽象度レベルでしか物事をとらえていないと、「x=1」の場合でしかyを計算できず、汎用的ではないです。これを「y=3x」と抽象度レベルを上げることで、xがどの値でも利用できる汎用的なものになります。

仕事でも抽象度レベルを上げることで汎用的なものにするのです。抽象化することで、学んだことを違う業務で活用できるなど応用することができます。抽象化するメリットを以下に挙げます。

抽象化するメリット
  • 他の業務に応用することができる
  • 相手の質問の本質を理解できる
  • 業務の目的を理解できる
  • 目的を達成するための代々案を提案できる

優秀な社員ほど抽象化するスキルが高いです。物事を抽象的に捉えることで、「本質」を掴んでいます。

仕事をする上で、抽象化するスキルを高めることはかなり重要となります。

抽象化するために共通点と相違点を見つけよう

どうやって抽象化するスキルを高めるの?

抽象化するためには、共通点と相違点を見つける必要があります。

例えば、3月15日15:00~16:00で6人が入る会議室Aの予約を先輩と一緒にしたとします。抽象化するために、手順を洗い出してください。

1.会社の会議室予約ツールを起動する

2.日程と予約人数より、空いている会議室を検索する

3.会議室の予約を確定する

この時、日程、人数などは都度変わりますが、会議室予約ツールを利用するという点は変わらないですよね。「会議を予約するときは、会議室予約ツールを利用する」という抽象化をすることができます。

かなり簡単な例を出しましたが、このように手順を洗い出してから、相違点と共通点を抽出してください。こうすることで、抽象化することができます。

簡単な図にまとめてみる

もう一つ抽象化する方法として図を利用する方法があります。

例えば、「製品A(掃除機)について顧客の意見をまとめて」と仕事を受けたとします。

まず顧客の意見リストを作成します。

  • 音がうるさい
  • 青色が欲しい
  • ほこりが散らばる
  • セット価格を用意してほしい
  • 吸引力が低い
  • 赤色が欲しい
  • サイズが大きすぎる
  • 値段が高い

このリストについてグループ化して図にまとめます。

こうすることで、一つ上の抽象度レベルでの表現が可能になります。また、上で説明した食べ物の例のように階層でまとめることで抽象化することもできます。このように、図でまとめることで抽象化する練習になるので、ぜひやってみてください。

上司と話がかみ合わない時の対処法

では実際に上司を話がかみ合わない時の対処法を説明します。上司と話がかみ合わないなと思ったときは、抽象度レベルが合っているか考えなおしてください。

仕事では、「目的と手段」という分類をよくします。「この仕事の目的は何か?」「その目的を達成するための手段は何か?」

抽象度レベルが高い方が「目的」であり、抽象度レベルが低い方が「手段」となります。

このように「目的と手段」は相対的に決まります。あなたが思っている「目的」は、さらに抽象度レベルを上げたものからすると「手段」なのです。大抵、上司は抽象度レベルが高い視点で話をします。なので、仕事をする上では、抽象度レベルごとで、「この目的のさらに上の目的は何だろう」と考えることが大切になります。

抽象度レベルが違う状態で仕事の目的について話すと下のようなずれが生じます。

  • 製品の原価を安くするのを目的にしている部下と製品の利益率を上げるのを目的にしている上司
  • 製品の故障率を低くすることを目的にしている部下と製品のクレーム数を下げることを目的にしている上司

こうなると、

それは目的ではなく手段だろ!!!

と言われるのです。話がかみ合わないのです。

なので、上司と話がかみ合ないと思ったときは、抽象度レベルが同じかを考えてみましょう。

また、「この上司は毎回意見が変わるな~~」と思うことはありませんか?それも、上司の抽象度レベルの視点で見えていないことが原因の場合があります。

抽象度レベルが高くなればなるほど、大きな目的になります。

「大きな目的を達成する」というのは変わらずに具体的な手段を変えているだけの場合が多いです。

それを、あなたは「意見が変わるな~~」と思ってしまっているだけです。一度、上司の意見を抽象化してみてください。抽象度レベルが高いところでは一貫性のある発言を上司はしているかもしれません。

人によって視るレベルは違います。相手がどの抽象度レベルで話をしているのか?どの抽象度レベルで生きている人なのか?を意識するだけで、コミュニケーションの質がかなり変わります。

まとめ

最後にまとめです。

  • 上司とかみ合わない理由は、お互いが視ている抽象度レベルが違うから
  • 仕事をする上で抽象化することは大切
    ⇒共通点と相違点を抽出する
    ⇒グループ化や階層化することで図にまとめる
  • 相手が視ている抽象度レベルを意識して会話する
    ⇒大抵、上司の方が抽象度レベルが高い視点で会話している

最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ意識してみてください。

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