こんな部下がいたら最高ですよね。部下を持つようになると、このような部下に育てようとは意気込むが、実際はそんな簡単にはいかないです。そして、部下をどう育てればいいのだ?と悩まされるようになります。そんなあなたに本記事では、「最強の指導方法」をお伝えします。
本記事を読むことで、全てを指示しなくても、自分で勝手に考え、成果を出してくれる部下(自立した部下)を育てることが可能になります。
仕事ができる人とは?
そもそも仕事ができる人ってどういう人?
仕事ができる人とは、自分で考え、効率よくどんどん成果(アウトプット)を出していく人です。上から言われたことを率直に正確にただこなす人ではありません。
例えばカレーライスを作ってくださいと依頼を出すことを考えてみてください。
この時に、自分でクックパッドなどで調べて、材料を集め、何も言わずにカレーを作ることができる人が仕事ができる人です。カレーの作り方を一から教えてあげれば、その通りに作ってくれる人は、仕事ができる人とは言えません。
自分の部下が、仕事のできる人ばかりになれば、自分は部下の面倒から解放され、さらに先のことを考える仕事に全振りすることが出来るようになります。
自分の部下が、言われたことをただこなす人ばかりであれば、自分は部下の面倒をずっと見ておかなければいかず、部下に詳細な方法まで逐一説明する必要があり、部下の面倒で時間が取られてしまいます。
この仕事ができる人=自立した部下を本記事では定義しています。本記事でご紹介する方法を実践することで、ぜひ自立した部下を育て上げてみてください。
自立した部下を育てる究極の指導方法
自立した部下を育てる方法は以下の三つを行うだけで良いです。簡単そうに思えますが、やれていない人が多いです。今一度自分を見つめ直してみてください。
目的を的確に伝え、プロセスを考えさせよう
部下に仕事を与える時は目的をシンプルに伝え、目的をどう達成するかは部下に考えさせるのです。
目的を与えた後に、その達成の仕方(プロセス)まで一から全て教えてしまう上司がよくいます。逆に、目的が良く分からないフワッとした内容を部下に伝え、あとは何とかしてと放棄してしまう上司もいます。このような上司のもとでは、部下は育ちません。後者の部下に関しては、部下が元々優秀だとそれなりのアウトプットを出してしまうため、仕事が回ってしまうのですが、大抵の部下は、与えられた仕事を理解できず、何もアウトプットも出せずに終ります。
仕事を伝える時は、この仕事の目的を的確に伝えるのです。そして、部下が向く方向を示してあげるのです。それができたら、あとは様子を見ましょう。部下は、何か方法を考え、目的に向かって前進するはずです。上司は、その姿を後ろで見守り、進んでいる方向があまりにも違うときに、少し修正をしてあげる程度で良いのです。
そうすることで、自ら考える能力を部下は身に付けることができます。
部下の意見には耳を傾け、受け入れよう
部下が提案や相談、または反対意見など言ってきたときは、一度全部聞き入れてください。
部下が話している途中で、「ああ、この人はこのことを言っているのだろう」や「これにはこう返してやろう」など先の事を考えていてはいけません。それは、部下の話を真剣に聞いているとは言いません。
部下が、伝えようとしている本質を理解するのです。また、自分が示した方向性に対して、部下が反対意見を言ってくるかもしれません。この時に、「俺の方が絶対に正しい」や「こいつは何を言ってるんだ」と話を真剣に聞かずに、受け入れない上司はよくいます。このような態度を上司がとると、部下は、「どうせ私の意見は聞いてくれない」と思い、なにも言ってこなくなります。そうなったチームは100%崩壊します。
例えば、部下がある仕事の進め方を提案してきたとします。この時、部下の提案があなたが考える方法より少し効率が悪い方法だとします。この時、あなたの意見を聞かせるのではなく、部下の提案を聞き入れ、その方法に変更するのです。部下の提案を聞き入れたことで、目標達成への時間が少し長くなるかもしれません。しかし、提案を聞き入れたことで得られた部下との信頼関係は、それ以上に利益になるものです。結果として、部下のモチベーションが上がり、アウトプットの質は高くなります。
もし、部下の提案した意見がかなり的外れなことだった場合は、少し修正案を付け加え部下の提案をベースに考えるようにしてみてください。部下は、「私の意見をちゃんと聞いてくれる上司だ」とあなたのことを信頼してくれます。その結果、部下はあなたを信頼し、あなたに付いてきてくれます。もし、あなたが間違った判断をしようとしたときに、部下はそれを伝えてくれます。あなたと部下との信頼関係が、部下の仕事の質を高めます。
答えは与えず、質問しよう
部下が、仕事のプロセスが分からず止まっている場合は、答えを教えるのではなく、質問をすることで答えを相手に導かせましょう。
部下が何で困っているのか?どこまでを理解して、何が理解できていないのか?を部下に質問しましょう。部下がぶつかっている問題を解決するには、何をするのがいいと思うのかを部下に質問し、一緒に考える形にしましょう。そして、質問をしながら、ヒントを伝えましょう。答えは、部下に見つけさせるのです。
質問によって部下を導くことで、部下の問題解決力は向上します。また、答えを導き出せたという事実が、部下の自信に変わります。
まとめ
最後にまとめです。自立した部下を育てるには以下の三つを行うことです。
- 目標を的確に伝え、プロセスを考えさせる
- 部下の意見には耳を傾け、受け入れる
- 応えは与えず、質問をすることで、部下を答えに導く
最後まで読んでいただきありがとうございます。ぜひ実践してみてください。